【CORE FOAM JAPAN × KIRI FLEX 】その２

前回の記事【CORE FOAM JAPAN 】訪問 はこちらを覗いてみて下さい。

 

これまで僕の知る限りですが、海外から輸入された様々なメーカーのブランクスは

日本の倉庫にストックされ、サーフボードメーカーやシェイパーからの注文で

日本国内のサーフボード工場に送る、横流しの流通が一般的。

当然【CORE FOAM JAPAN】で取り扱うコアブランクスも

同流通システムで、国内のボード工場へ供給していると思われましたが

しかし、それが違ったのです・・・・

倉庫内の一室には、センターストリンガーが入っていないブランクスが沢山並んでいます。

(ストリンガー=サーフボードの真ん中にある芯材)

それどころか、壁には沢山のストリンガーのみがかかっていました。

通常は、すでに接着されたブランクスが海外から輸入されているので

僕もこれは初めて見る事になりました。

そうなんです。【CORE FOAM JAPAN】では、オーストラリアで製作されたブランクスを

日本国内でストリンガーとの張り合わせをしていたのです。

その理由とは、世界最高峰品質を日本人サーファーに向けにカスタマイズする事。

そして、研究とテストを重ねた結果、コアブランクス本来の性能を

日本の波や日本人の脚力で発揮できるよう考えられ、完成したのが

古くから日本で慣れ親しまれている【 桐 】を使用したストリンガーでした。

そして【KIRI FREX】が誕生したそうです。

桐はテンションをかけた状態からの跳ね返りの良さが、従来品に比べ抜群に良い事

しなりに対しても極限までフレックスに耐えられる事や、しなりからの復元も抜群。

そして、僕も【KIRI FLEX】ストリンガーを手した時に感じた軽さは驚きました。

桐はこれまで日本最良の木材として重宝され、高級家具・下駄・神楽・など

伝統的に神聖な木とみなされ、家紋や紋章に取り入れられ日本の象徴と言えます。

【KIRI FLEX】は木材の中で最も軽く、湿気・割れ・変形が少なく

軽さに対する強度が非常に高い、ストリンガーに最適な木材との事。

日本全国に生息する桐の木ですが、【KIRI FLEX】で使用する桐は

南九州産に限定されて、【KIRI FLEX】の為に育てられた成長が早い桐を使用するそうです。

上は、コアブランクスの中で最もポピュラーで使用率の高いポプラ材

下が、2.75㎜の桐を使用した【KIRI FLEX】ストリンガー

2.75㎜桐ストリンガーでは、日本人の脚力や平均的な波のパワーを考慮し

これまでボードのしなりの硬さが気になっていた方により優しい乗り味が味わえます。

中級者以上の方にもコアブランクスのフレックスを最大限生かし

技術の向上と日本の波での気持ちの良いターンが味わえるとの事。

脚力が強く、パワーのある波を得意とする方は、3㎜の桐がフィットするとの事でした。

 

【KIRI FLEX】ストリンガーにブランクス=フォームを接着させる作業を見せて貰いました。

接着剤にはコアブランクス特有のしなりに耐えられる、

アメリカNASAが開発した特殊ボンドを使用。

接着前に特殊技術で柔らかくしたブランクスを、中心より正確にカットされ

【KIRI FLEX】ストリンガーのロッカー(反り)に合わせ

1本1本、丁寧に張り合わせていくそうです。

そして、左右から一定のテンションがかかる様に固定し完全接着ま待ちます。

こうして完成した【CORE BLANKS × KIRI FLEX】日本限定コアブランクスは

全国のサーフボード工場へ発送される事になります。

その他、コア社【KIRI FLEX】のラインナップには

耐久性に優れバランスの良いコアホワイト

パフォーマンス性の良さに特化したコアレッドや

EPS KIRI FLEX などがあり

当店取扱いボードブランドでもオプション指定が可能となっています。

ご相談頂ければ、ユーザー様へ合うブランクスをご提案させて頂きます。

是非、カスタムオーダー時【KIRI FLEX】を指定して頂き、最高の1本を手に入れて下さい！

こちらがコアブランクスオーストラリア代表で元プロサーファーのエリオットさんです。

丁度、昨日オーストラリアよりミーティングを兼ねて来日されてた様です。

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