より身近になったEPSフォーム
先日、当店取扱いブランドのストリンガーレスEPSについてのブログを
掲載させていただきましたが、そもそもEPSとは何か?と お問合せを頂きました。
EPSとはサーフボードのベースとなるブランクス(フォーム)の素材の事で
長年に渡りサーフボード制作で歴史のあるのはPU(ポリウレタンフォーム)が主流でしたが
新素材の発掘で現れたEPSとは・・・・
軽量でライディング中の荷重が速くボードに反映される事で新感覚なライディングが特徴の
Expanded-polystyrene 通称EPSフォームの事を指します。
写真はCHANNEL ISLANDS フレックスバーに使われているEPSフォームの断面です。
EPS?どこかで見た素材だな・・・・とお思いの方もいらっしゃると思いますが
小さなビーズの集合体は「発砲スチロール」とほぼ同じ素材なんです。
調べると50年前にドイツで開発された発砲スチロールは、食材の保冷運搬などに
多く使用され、その発砲スチロールを研究と改良を重ね
近年サーフボード専用に開発されたのがEPSフォームだそうです。
EPSが商品化された当時は、強度やビーズの接着に問題が多かったそうですが
現在、世の中に普及しているEPSフォームは高品質なフォームが安定供給され
PU(ポリウレタン)に続き、EPSは世界中の波でサーフィンを楽しまれています。
しかし、強度はあるのですが耐熱性が弱くデリケートな取扱の注意も必要です。
EPSフォームをラミネートし強度を付けるのはファイバークロスとエポキシレジンになり
指でピンポイントで押してもまず凹みが少ないのですが、サーフィン中のフットマークは付きます
もちろんクラッシュによる破損はPU製と同じく修理が必要となります。
EPSフォームを使用したサーフボードが普及し始めた当時は
エポキシレジンによる修理ができる工場が少なく
高額な修理料金も掛かってしまう場合もありましが
現在は、サーフボードファクトリーの多くがEPS+エポキシレジンを取扱い
PUより少し割高になる程度で、修理価格もほぼ安定しているので
一般サーファーの方にもこれまで以上に所有もしやすく
より身近なサーフボードマテリアルになったと思います。
EPSフォームには無垢のウッドを挟みこんだPU同様のスタンダードなタイプが主流でしたが
フォームの発砲密度を上げウッドストリンガーを無くしカーボンでフレックスとねじれを制御する
ストリンガーレスカーボンEPS。
ウッドストリンガーの代わりに高反発スタイロフォームをサンドしたハイデンシティーフォーム
独自の特殊技術でEPSフォームを開発したチャネルアイランズのフレックバーなどなど
今や多種多様のEPSフォームを使用したサーフボードモデルが開発されています。
EPSフォームの他に、航空宇宙素材を使用した全く新しい高密度フォーム【VARIAL】など
現在は多種多様のサーフボードマテリアルも存在しています。
僕もサーフボードの基本となるPU素材の他に、これまで上記で紹介したそれぞれ特徴が違う
新素材をテストしてきましたが、それぞれに進化を経て非常に乗りやすく特徴がはっきりしていて
万人に楽しめるボードへ完成さた印象です。
スタンダードであるPU素材・完成され身近になったEPS・スポンジソフトボードなど
各自、楽しむ波を考慮しサーフボード選びの選択肢も増えました。
各EPSフォームの特徴や感想、サーフボード選びでご不明な点はいつでも相談して下さい。
明日は定休日。天候回復してきそうです!
雨の低気圧でサイズの変化もありそうですね。
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