CTツアー復活 G-LAND と思い出
先週末からスタートしたCTツアー後半戦【QUIKSILVER PRO G-LAND】
会場は、インドネシアジャワ島に位置する世界屈指のレフトハンダ―通称「G-LAND」
1995年、現在も現役選手であるケリー・スレーターが優勝し
97年ルーク・イーガンまで3シーズン開催されたイベント
以降はインドネシアの情勢不安により、コンテストは開催される事はなく・・・
今年、約25年ぶりに開催される待ちに待ったサーフィンコンテスト。
写真は、今から23年前の1999年10月。23歳で旅をしたG- LAND サーフキャンプ前にて。
1996年に初めてのアルトイズのサーフトリップに参加させてもらい
初の海外サーフトリップはカリフォルニア。その翌年もカリフォルニア
その後メキシコ、バリ、ハワイを経て、海外トリップが慣れてきた3年目に
初めて訪れたジャングルに囲まれたサーフキャンプ G-LAND (グラジャガン)
現在Gランドへは、バリ島からスピードボートで2~3時間でアクセス可能ですが・・・
しかし、当時は大きく遠回りをしなくては辿りつけず
バリ島クタを夜に出発し、バリ島最西端ギリマヌクの街までチャーターした車で約4時間。
ギリマヌクの港からジャワ島までフェリーで渡り、更に車で数時間移動・・・
フラフラで意識の遠のく夜通しの移動で、翌朝にグラジャガンの小さな漁村に到着。
そこから更にスピードボートに乗り換え対岸のGランドサーフキャンプへ入るという
少しハードで精神力が必要なアクセス方法。
写真は夜明けのグラジャガン漁村。見たことも無い奇妙な船と活気にあふれる人々に圧倒
Gランドのサーフキャンプの中でもポピュラーで歴史があるボビーズに宿泊
ジャングルに囲まれ、全ては波次第の空間
サーフィン以外の衣食住を全てキャンプ内で過ごすスタイルです。
写真はキャンプの食堂と、日が落ちると滞在しているサーファー達がアルコール片手に集まりその日の波の事を永遠と話していたベースキャンプ。
情報に乏し当時は、翌日のウネリの方向、波高、タイドなどが記載されている1枚のFAX用紙に群がり情報交換していた記憶です。
部屋には湿気を吸いきった薄いマットレス
副作用を考えマラリアの予防薬を服用せず、マラリアのリスクと戦うすき間だらけの蚊帳
海水より冷たい水シャワーと開放的なトイレ
部屋に1つの裸電球は頻繁に停電していたので、無いのに等しい状態
となりの外国人が目撃したという、リーフブーツに潜むサソリ
その昔このジャングルに生息するといわれる野生のトラや
当時頻繁に発生していたと聞いていた津波から、命を守ってくれる高床式コテージ。
普段使う短いサーフボードはバリ島へ置いていき
Gランドへもって来たボードは7’2”・6’6”・6’3”の3本。
大きい波への経験が浅い僕は、早くスタンドアップでき高速ショルダーを駆け抜けられる
7’2”をメインで使用。
初めてのGランドは4~6ft。メインステージは高速バレルのスピーディーズでですが
僕らは、比較的水深があるといわれているコングスのピークから
CTの初日が行われていたマネーツリー付近へパドルアウト。
ブレイクポイントまではガリガリのリーフを歩き、どんどん近づいてくる高さの波に息をのみ
ナーバスになりながら、セットのタイミングを見計らい全速力のパドル。
基本1本の長い波がブレイクしているので、リーフのパスも無くセットを1~2回すり抜け
運を味方に付けながら、アウトへたどり着く感じです。
そこで特大セットの洗礼を受けてたしまった先輩は、着用していたウエットスーツを剥がされ、
首にリーシュが絡まりドライリーフまで流されたのも、今では笑い話です(笑)
波に目を慣らしながら、運よくつかんだ1本は今でも鮮明に覚えている極上の長いレフトでした。
連れて行ってもらった、佐藤社長や先輩後輩には貴重な経験をさせて頂きました。
今では波や自然はそのままに、アクセスも簡単で設備が充実しているGランドのサーフキャンプ。
また行ってみたい旅先の1つです。 オンホールドしている大会の再開も楽しみですね!
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